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今日だって、家で身だしなみを整えて来れば車の中で髪をすく必要は無かった。
「それはそうですけど・・・」
答えに詰まってしまう。
「まぁ、いいわ。でも、親御さんには言いなさい?契約は必要なんだから。」
「・・・はい。」
それは私の我が儘ではどうしようもない。
ユウリとして声優をやるには、絶対に必要な事だから。
「着いたわ。行くわよ。」
いつの間にかスタジオに到着してました。
外に出て髪にブラシを入れる。
眼鏡を外してユウリの出来上がり!
中に入り、スタッフの人や先輩方に挨拶する。
「おはようございます!今日もよろしくお願いします!」
「おっ!おはよう。」
「おはよう。ユウリちゃん、今日も可愛いね。」
「ユウリちゃん、朝霞さんの番組に出たって?」
「優勝したんでしょ?凄い!」
何人かの先輩はこの間の収録の事を知っていた。
「アクシデントがあって、急遽代役で出してもらいました。
番宣もしてきましたよ!」
私と朝霞さんを中心に、クイズ番組の話題で盛り上がる。
「はい、そろそろ始めまーす!」
スタートの声がかかった。
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