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「ただいまー。」
リビングを覗くと、由紀がアニメを見ていた。
「お帰りなさい。ご飯食べた?」
「まだだけど・・・もう食べたの?」
「うん。お姉ちゃんの分もあるよ。」
私はキッチンに行き、おかずを暖めてリビングに運ぶ。
黙々と食べていると、由紀は私の顔をまじまじと見ている。
「顔に何か付いてる?」
「化粧品。」
あ、化粧落としてなかった。
「それがどうかしたの?」
「あれほど言ってもお化粧しなかったお姉ちゃんが・・・彼氏でも出来た?」
いきなり何を言い出すのよ、この子は!
危なく吹く所だったわ。
「そんなわけないでしょ。疲れたし、もう寝るわ。」
食べ終わった食器を片付けて洗う。
「何か怪しいんだよなぁ。」
由紀がジト目で見ているが無視。
変な方向に勘違いしてるから、真相はバレないだろうけど、面倒だなぁ。
お風呂の中でぼんやりと考える。
明日・・・どうなるんだろうなぁ。
風呂から出て自分の部屋へ。
疲れていた私は、ベッドにダイブするとすぐに眠ってしまった。
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