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そして、もうすぐ私の記事になる。
「あ、ちょっとトイレ。一人で見ていて。」
私はトイレに駆け込んだ。
もちろん、私の記事を見るのを回避するためだ。
私の記事を見終わっている事を願い、般若心経を唱える事10回。
さすがに見終わってるだろうとリビングに戻った。
「あ、遅かったね。続き見よ。」
・・・律儀にも先に進まず待ってました。
般若心経じゃなく、コーランにするべきだったか！
ページは進み、いよいよ私の記事・・・。
「あれ？この人見たことない！」
熱心に記事を読む。
「へぇー、ルシファー役、代わったんだ。綺麗な人だね、お姉ちゃん。」
私はあいまいに頷く。
何て言っていいかわかりませんよ。
「どんな声だろ？楽しみだなぁ！」
はい。今夜聞けます。失望しないでね。
その後は大した事もなく、由紀の解説を聞いて雑誌を閉じた。
「あら、珍しい構図ね。」
仕事を一段落したお母さんとお父さんが、連れ添ってリビングに入ってきた。
「お姉ちゃんも声優に興味もってくれたみたい！」
すごく嬉しそうな由紀。
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