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僕があなたを守ります。
霧雨の中、あなたの姿が見えなくとも、僕が守ってみせます。
遠くにうっすらと見える、あなたのその背中に手を伸ばします。
ですから。
僕を見て下さい。
身勝手なのは分かっております。
でも、幻に頼るのはやめて下さいませんか。
僕は幻ではありません。
ちゃんとここにいる、実体を持った確実な存在なのです。
確かに僕はあなたを傷付けたし、劣情の慰めに抱いたこともあった。
そのとき、僕はあなたを酷く痛め付けたはずだ。
後悔しています。
あなたを弄び、そしていたずらに抱いたことを。
ですが、僕は気付いたのです。
僕が今すべきことを。
だからこそ。
僕はあなたを思い続けます。拙くても、あなたを愛しています。
だからこそ。
僕はあなたを守ります。
一生をかけ守ります。
この身が朽ちるまで、あなたを守ります。
そう決めたのです。
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