13人が本棚に入れています
本棚に追加
「真夜君。…真夜ーーーーーーーーーーー」
雀の鳴き声が、またちゅんちゅん、と聞こえ始めた。
「うるさいなぁ~。」
…ぇ?
聞き覚えのある声が聞こえた。
「朝からそんな大きな声を出さないでよ僕低血圧で、朝苦手なんだから。」
「ま…」
そこにいたのは紛れもなく、真夜君、本人だった。
背中に朝日を浴びながら、すごく気怠そうに欠伸をしながら立っている。
「ま…ま、ゃ…」
「怪我平気?人の使う薬とかよく分かんないんだよね」
「またそんな、じ、冗談を…」
嬉しい。…嬉しいのに、な…涙が。
「あ~あ、いい大人が情けないよ。」
最初のコメントを投稿しよう!