「蛙の怪」

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「真夜君。…真夜ーーーーーーーーーーー」 雀の鳴き声が、またちゅんちゅん、と聞こえ始めた。 「うるさいなぁ~。」  …ぇ? 聞き覚えのある声が聞こえた。 「朝からそんな大きな声を出さないでよ僕低血圧で、朝苦手なんだから。」 「ま…」 そこにいたのは紛れもなく、真夜君、本人だった。 背中に朝日を浴びながら、すごく気怠そうに欠伸をしながら立っている。  「ま…ま、ゃ…」 「怪我平気?人の使う薬とかよく分かんないんだよね」 「またそんな、じ、冗談を…」 嬉しい。…嬉しいのに、な…涙が。  「あ~あ、いい大人が情けないよ。」
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