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「ぅう…」
毎朝毎朝、本来心地よく清清しい一日の始まりのはずが…
こんな怖い掃除する羽目になってから体調も若干崩していた。
「今夜こそは犯人を突き止めなくては。」
ここ最近、神主としての仕事で日々忙しかったが、月の行事も今日で一区切りが付く為、数日前から犯人追求を考えていた私は、今夜其れを実行する事にした。
「しかし本当に…」
溜め息ばかり吐いている私の目の前にある賽銭箱は、すでに塗装も剥がれており、普通に使用していても汚れやすい状態にあるにも拘らず、毎日頭が置かれている所為で、その跡が拭いても拭いても、染み付いてしまっていた。
―ん?そう言えば―
「(いや…考えてはダメだ。…いや…しかし………)」
私の頭にとある疑問が浮かんできた。
“蛙の体はどこへ?”
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