なし

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 もう一度 「私は、一人じゃない。」 とつぶやいてみました。 銀の砂丘も 「あなたは一人じゃない。」 と答えました。 木は残念に思いました。 せっかく、自分が一人ぼっちではないということがわかったのに、自分はもう灰になってしまって、生き物としての生命を失っていたからです。 もう一度、生きたい、と木は思いました。 その時、強い風がまた吹きました。
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