なし

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 「あぁ、私は一生ひとりぼっちだった。」  木は、大きなため息をつきました。 誰も、それに答えてくれるものはありません。 ただ、風がごーっと音をたてて吹いているだけです。 枯れた草がざわざわと音をたてているだけです。 木は何百回も流した涙をまた流しました。 けれど、それを拭いてくれるものは誰もいません。
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