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「大丈夫っ、もう一息よ! みんな、頑張ってっ!!」
そうあたしは叫んだ。だんだん空間構成の保持が辛くなってきた頃合いに差し掛かっている。
「……っ」
汗が片目に入る。
今挙げているこの右手に入れている力。これがなくなると、空間はその支えを失い、脆くも崩れ去る。もしそうなれば、中にいる人は、その爆発によって助からないだろう。それは絶対に避けなければならない。
そして、今この敵を逃がすわけにはいかない。みんなが頑張ってここまで追いつめてくれたのだから……!
「……」
でも、大臥たちの顔を見て安心した。
できる。
彼らなら、もうほんの少しの時間で――
『ギ……ギギギギギ……』
「(……?)」
すると突然、魔獣が低い声で呻きだした。
『――ギァァァァァッ!!』
ゴオオオオオッ
「っ!?」
突然、大きな口から黒い煙霧を吐く。まずい、視界が――!
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