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もう、こんな薄暗くてじめじめしてなんか怖い城から出ていける。自分の好きなように生きていける。
そう思っただけで私は嬉しくて小躍りした。
魔王の息子だけど、私は一般人になりたかったのだ。
もう、ニートとは言わせない。
ちゃんと頑張る。
そう決意した。
──バンッ
大きな音がしてマイスイートルームの扉が開いた。
誰だこんな時間に。
父上の葬式はさっきおわっただろうほっといてくれ。
とか思いつつ振り返る私。
マイスイートルームの前には
大量の魔物がわいていた。
魔物1「新魔王様!新魔王様!どうぞ我を側近に!」
魔物2「いえ!私めを側近に!」
魔物たち「「「側近に!側近に!」」」
…あれ…?
…魔王って…世襲制だったっけ…?
魔物3「前魔王様の遺言でございます!新魔王様!」
…心読まれてるし。
こうして、私は、魔王になった。
はっきり言おう。
やめたい。
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