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止まぬ絶叫。
アングルはしっかりと横たわっている少年を映し出している。
「う゛…う゛ぇ」
耐えきれない、電源スイッチに手を伸ばしたが
「なんで!なんできれないんだよ!」
様々な手術が繰り返される。俺は黙って見るしかなかった。
戒め?違う。
今の自分とを軽蔑の対象として見る。
それが最善だと思ったから―――。
画面の少年は少しずつ安堵の表情を浮かべていた。
「はぁ…はぁ…。ん?」
あいつは横で気を失って倒れていた。
「仕方ないよな…。…よいしょっと!」
スッと持ち上げ、ベッドに横たわらせる。
衝撃の事実。
「ただゲームの中で非日常が行われていた」という風にはもう考えられなかった。
画面が切り替わり、一人の男が映し出される。
見たこともない…。若干小太りな男だった
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