過去×理由

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時が徒に過ぎていく なにも感じないそんな空虚な時間の中で それを切り裂くようなけたたましい音が響いた ピンポーン…ピンポーン… 「ちょっとー、中にいるんでしょ、今日ぐらいはおとなしく出てきなさーい!」 「…またあいつか」 しばらくの沈黙。 緊張。いや、俺はあいつが苦手なんだ。 小学校からそうなんだ 帰るときも、学校でも、遊んでるときも ――両親が死んでからも。 「…あ、開いてる。入っちゃお~」 「ちょっ…!」 やばい、夏休み中掃除してないから見られるわけには…! ガチャッ …抵抗空しく、女子禁制の絶対領域に入られてしまった 「うっ、カビ臭い…。すぐに窓あける、ほら!」 「お、おう…」 重いからだをあげ、窓を開けに行く俺。 唖然とするあいつは、せっせと散らかったゲームを固めていた…。
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