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「…おい、誰か来たぞ」
「警察だとヤバいんじゃね?」
「タカ、裏口から逃げるぞ」
その声に反応して三人は急いで逃げてしまった
「おい、待てよ!」
入り口から来たその人は三人を追おうとしたが
三人はもう暗闇に消えていったので
追いかけようがなかった
誰か…助けにきてくれたの?
警察の人かな…
暗さのせいで顔が見えない…
「おい、大丈夫か?」
「あ…はい…」
私はさっきまでの恐怖なのか分からないけれど
急に涙が出てきた
するとその人は急に泣き出した私に少しびっくりしたが
優しく抱きしめてくれた
「もう…大丈夫だから」
私はその人に抱きしめられて
安心したのか余計に涙が止まらなかった
その人からは
どこかで嗅いだことのある
懐かしい匂いがした
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