金持ちのバカと貧乏な天才と何事も普通な僕

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「受かってる…」 駄目元で受けたこの『天神高校』の受験 どうせ無理だろと思いながら見上げた受験者発表の欄… そこに自分の受験番号が載っていたなんて… 「………」 呆然として声が出ない すると学校の先生らしき人から指示があった 「クラス分けの紙を張ったから合格者は自分のクラスに向かって下さい」 …は?いきなりクラス分けですか? 見ると昇降口に紙が張られている 「じゃあ見に行くかな」 歩きだしたその時 ドンッ 僕は誰かにぶつかった 「あっ…ごめん」 自分の不注意でもあったので謝る 「あはははははは…気にしないでよ」 顔を上げると男の子が笑っていた 「そっか…でもごめんね」 「気にするなって、同じ一年生じゃないか」 そいつはフレンドリーに話し掛けてくる 「そうだね、じゃあまた会おう」 「うん」 僕はそいつと握手したあとクラス分けの紙を見に行った 「あ…名前聞くの忘れた」
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