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広場を抜けると、さらに大きい広場に馬鹿でかい飛行船が待機していた。
自分はその中に強制的に連れさられ、
最後のハマの乗船とともに、すぐに飛行船は地を発った。
「あ…あの、助けてくださって
ありがとうございます…」
やっとの思いで言葉を発する。
それまで何も喋らなかったのは、
今まで状況がつかめず、整理した結果、
自分が今ココで生きているのはこの男のおかげだという結論に、
たった今達したからだ。
だが、
「何を勘違いしてるのか知らないけど
俺はあんたをあの男から買い取っただけだ。
助けたわけじゃない。
これからは俺の奴隷として生きていくだけだ。」
その言葉は、ドーマンの心を抵抗なく貫いた。
結局、地獄の日々が
少し変わった形で、再び自分のもとに帰ってきただけ…
何も変わらないという事を悟った。
だが、それなら何故この男は...あの時...。
同時に引っ掛かりが、いつまでも心に詰まっていた。
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