着ぐるみ、神と遭遇する

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「申し遅れました。私はリティス…世界の管理者です」 「ご丁寧にどうも。私は広瀬咲月(ヒロセ サツキ)です。あの、世界の管理者って…いわゆる神さまですよね?」 「はい。平たく言うとそうですね」 にっこりと笑いながら言い切られる。 ……まさか、これは。巷で流行りの異世界転生ではなかろうか? 「ふふ…。まあ、そうなりますね」 「心を読まないで下さい。…で、私は何をしたら良いんですか?」 「話が早くて助かります。…貴女には、グランドールという世界の浄化作業を行っていただきたいのです」 リティスの話によると、グランドール中に出来た歪みが世界を疲弊させているとのこと。そのまま放置しておくと、世界そのものが崩壊し、消滅してしまうらしい。 「…え、かなりまずい状況なんじゃないですか?」 「まずいですね」 「神さま自身でどうにか出来なかったんですか?」 「リティスで構いませんよ。…僕の力では、歪みの発生を遅らせることしか出来ません。グランドールは、もともと僕の管轄ではなかったので、世界との相性が悪いのです」 「相性とかあるんだ…」 「ええ。…このまま適正者が現れなかったらどうしようかと思いました」
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