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「お前が魔王か。」
俺は銀色の剣士と呼ばれている、いわゆる賞金稼ぎだ。
俺は生まれた時から銀髪だった。
そのせいで昔はよくからかわれていたりした。
そんな俺が今では魔王を捕まえた。
「お前は俺達の国を滅ぼした…。覚悟は出来ているんだろうな。」
俺は魔王を睨みつける。こいつは魔物を使って俺の故郷を滅ぼした。絶対に許せない。
「くっ…。人間ごときに負けるとは…。」
魔王はすでにぼろぼろの状態で息を切らしながら返事をする。
「…じゃあな。」
一陣の風が舞った。それと同時に宙に赤が舞い、次に質量のある音が響き渡った。
「皆…俺勝ったよ。」
青年はまるで今までの傷を癒すように深い眠りについた。
その顔に安らかな表情をはりつけながら…。
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