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――――
そんなこんなで今に至るのだけど…
いやさすがにこの門はでかすぎるでしょ!
マンガとかで見た事あるけどまさかここまでとは…予想外。
門だけでこんなにでかいんだから中はもっとすごいんだろうな…と思いながら門が開くのを待っているのだが…
…いくら待っても門は開かない。
『…やっぱり…乗り越えるしかないのかな…』
だけどあまり王道的なものはしたくないんだよなー…僕は見てる方専門だし…
とか思ったけどもこのままじゃ一向に中に入れそうもなかったので回りに誰も居ないことを確認し、門を乗り越えることにした。
『よいしょっと!』
「うわっ!?ブッ!」
乗り越えて無事に着地成功!って思ったけど…なんか踏んでた。
『あ…』
「っ…重い!早くどけ!」
『…ごめん』
僕はどうやら人の上に着地してたみたいだった。
おかしい…誰も居ないと思ったのに…まさか幽r
「あーまじクッソいってー!最っ悪!」
痛覚あるってことは幽霊ではないらしい…ていうか、どっかで見たことあるような…気のせいか。
「はっ!やばっ!」
僕が踏んづけていた人がいきなり焦りだした。
焦りだしたかと思ったら僕が踏んづけた時に吹っ飛んだのであろうかメガネを拾って急いでかけた。
「君が白河…裕くんだね?」
さっきとは別人のような爽やかな笑顔で聞かれた。
まさか…この展開的にこの人…副会長?
いやでも副会長ってのはもうちょい腹黒いし…
この人は腹黒差が足りない気がする…
てかなんか口の端がひくひくしてるよこの人…
「あのー白河…くん?聞いてる?」
『…無理に…笑ってる』
「え!?」
『あ…』
ありゃ、つい口がすべっちった…でもそー見えるから仕方ないよね。
「…やっぱ素が出た後にこのキャラは無理があるよなぁー」
踏んづけていた人はひきつった笑顔から苦笑いになった。
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