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龍馬暗殺について、諸説あるが実行犯は見廻組と言われている。謎として残ってるくるのが、黒幕は誰なのか。龍馬暗殺という観点で見ればなかなか見えてこない。誰が何のためにというのがはっきりしないからだ。それは何を意味するか。体制奉還がなった時点で龍馬を暗殺してもあまり意味がない。というより龍馬がいなくなったことで得をする人間がいない。そこで視点を変えてみる。慎太郎暗殺。
こうなると状況は大きく変わる。慎太郎がいなくなることで得をする人間は誰か。慎太郎の存在が邪魔なのは誰か。
ずばり薩長に他ならない。慎太郎が生きていれば土佐を明治政府に加えようとするのは明らかだ。薩長土同盟を目指していただけに龍馬と違い土佐への想い入れが強かった。それに三条、岩倉をはじめ朝廷からの信頼が強かった。長州潘士から見ても慎太郎の存在は特別だった。高杉が功山寺で挙兵したとき、高杉が組織した奇兵隊すら動かなかった。確かにあまりに無謀だった。日本全てを敵に回した状況で数十名での挙兵。
その中に慎太郎もいた。それと高杉の弟分で後の初代総理大臣となる伊藤博文も。
この挙兵への参戦は特別だった。故に高杉なきあと明治政府のトップに座るのは高杉の弟分で挙兵に賛同した伊藤以外ありえなかった。桂でも西郷でもなく。そこに慎太郎が生きていればどうなるか。言うまでもなく明治政府の面子はガラリと変わる。
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