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勇士が1人、グラーダという男剣士。体程ある大剣を背負い、それをまるで木の枝を振るうかのごとく、操る。彼の一太刀は大地を振るわせる。
勇士が1人、リュー・ウィーという名射手。折れることが無いと言われる千年樹の木を使ったその弓の威力は絶大。そしてはずす事の無い程正確な射撃は、空をも撃ち抜く。
勇士が1人、ミラという女魔術師。人には得て不得手があるように、使える魔法には限りがある。しかし彼女はそれがまったく無く、おそらくこの世の全ての魔法は彼女の手の中に眠っている。
「リュー。すまんが援護を頼む。ミラは出来る限り村のみんなを守ってくれ。」
「あいよ。ただ、ちとあれは今まで見た中では特大だぜ?ミラ抜きじゃ…ちときつくないか?」
「あらリュー。ビビってるのかしら?まったく…国に3人しかいないAランクアーチャーが聞いてあきれるわ。」
「…別にビビってるわけでもねーよ。相変わらずSランクの魔術師様は自信満々ですねぇ。口の悪さもSランクだしな。」
「何よ!うるさいわね。」
二人はいつもこんな感じに、お互いにテンションを上げていく。そして決まり文句のように、グラーダは言う。
「二人とも。おしゃべりはそこまでだ…行くぞ。」
「あいよ。」「分かったわ。」
グラーダ、リューはドラゴンのもとへ、ミラは村で避難をしている人々の護衛をする。
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