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「あれ、どうしたの?」
そう言って、きょとんとした顔で佐江の顔を覗き込む。
その顔がまた眩しくて、まともに目を合わせることができない。
あーもう。
今絶対、顔真っ赤だ。
自分でもわかるくらいに、顔が熱い。
さらに、りんちゃんに今でも見られてるなんて思うと、また温度を上げていく。
今、佐江の膝の上に跨って向き合うような形のりんちゃん。
それだけでもやばいってのに、じーっと佐江の顔を見つめてくるもんだからたまったもんじゃない。
「あ、あー・・・いや、あの」
こんな風に、会話すらまともにすることができない。
ダサいよなー。
でも、ホントにりんちゃんが可愛すぎるんだからしょうがないと言えば、しょうがないか。
って、何言ってんだろう、私。
そんなことを考えていれば、ふと気が付いたらすぐ目の前にあるりんちゃんの顔。
「んー、具合でも悪い?」
「わわ、ちょ、近・・・」
さらにズイっと顔を近づけてくるりんちゃん。
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