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君に、頑張れなんて言わないよ
君は充分頑張ってるから
君は、君のままらしく
ひとつひとつこなしていけばいい
ある日、涙も出なくなった
笑いかたも忘れかけてた
でもね、心の中は大雨だ
私は本当は、泣きたいんだよ
君は泣かないんだねって
誰かが私にそういった
その言葉は嘘だよ
私はずっと、泣いているんだよ
君が泣けないならば
私が替わりにと泣いてくれた
その言葉が
その涙が
私を素直にさせた
頬に零れた、一滴の涙
真珠みたいにキラキラと
嘘のない涙だよ
ありがとう、私にも涙があったんだね
ありがとう、君へ
「君は、独りじゃないよ」
その言葉、今でも 宝物
*完*
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