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疲れきった君は
ただボンヤリと
テーブルクロスに描かれた
薔薇の花を見つめてた
その頬に光る雫を見ていると
また…間抜けな期待を抱いてしまう
散々…傷つけた
散々…泣かせた
なのに…まだ
まだ間に合うかもしれないなんて…
何度も許してくれたから?
君は
流れるままにしていた涙を
子供のような仕種で初めて拭うと
その指からリングを外し
静かに
薔薇の花びらの上に置いた
決定的な…別れ
もう見れない
君の笑顔
もう聞けない
君の笑い声
君との思い出が甦る
思わず…抱きしめていた
自分の涙を隠すように
懺悔と感謝の思いを込めて
抱きしめられた君は
魂の無い人形のようだった
わかったよ…
もう…無理なんだね
君の耳元に呟く
最後のお願いを聞いてくれないか?
せめて…
せめて最後に…
僕の大好きだった君の…
口技を…
💥
ああ…
やっぱり…グウ👊ですかあ
そうですよねえ
あ…血だ
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