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悲しみの生い立ち
探らぬようにしよう
涙は拭わずに
溢れるままにしよう
ちっぽけな僕らに
出来るコトといえば
ちっぽけな穴ぼこ
掘り続けるくらい
構わず受け止めよう
いくらでも埋め続けよう
振り返る暇など
気付かないくらいに
悲しみの生い立ち
探らぬようにしよう
涙は拭わずに
溢れるままにしよう
分け与えるモノが
何も無いと知れば
欲しがるコトだけを
胸の中に置ける
迷わず貪ろう
吐くまで喰らい続けよう
自分の醜さに
明日も見えぬほどに
悲しみの生い立ち
探らぬようにしよう
涙は拭わずに
溢れるままにしよう
薄汚れていても
骨が見えていても
痩せっぽちの小鳥
今飛び立ってゆく
道しるべの折れた
鉛色の空に
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