ギルド登録と初任務

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──…… 「で、だ。どうしてアンタがここにいるんだよ?」  俺は、闘技場の真ん中に立っているある人に向かって、呆れ顔で尋ねた。 「どうしてって……。私が紹介したギルドなのよ? 私がギルドマスターでも何ら問題はないでしょう?」 「だったら、わざわざこんな審査しなくても、リーナの登録を認めてもいいじゃんか」 「それはそうなんだけどね。でも、確かめてみたいのよね。未熟者とはいえ四大の一人を倒し、キリエを捕らえてきたあなたの力を」  ……ぁあ、どうしてこうなるんだ。  俺は大仰に頭を抱えた。  後ろの観客席からは、フィリ姉にケガさせたらコロス! みたいな凄まじい眼光が飛んできているし。  その隣ではオロオロしているマスターと、特に興味なさげなキリエがいて……。 「はぁ」  何かもう、溜め息しかでてこなかった。  フィリアの食えなさ加減と、俺自身の置かれている状況に。  そして、この戦いの後メルから受けることになるであろう、謂われなきおしおきを想像して。 「……はぁ」  溜め息をもう一つ。  俺は、フィリアを見つめ、このままこうしているわけにもいかず、口を開いた。  
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