第1章

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「おい、あれは持ってきただろうな」 啓太が私に言う。 「うん、持ってきたよ」 私は持ってきた「1人用のポッド」を啓太に渡す。 とは言ってもただのタッパーなのだが、儀式の際、何故かこの名前で呼ぶらしい。 啓太が仕入れた デデーンさんの呼び出し方 はとってもカンタン。 まず、野菜を1つ入れたタッパーを用意する。 次に、紙に 「血祭りにあげて欲しい」 または 「破壊しつくして欲しい」 対象を書く。 最後に、オウマガトキに 「デデーンさん、血祭りにあげて(破壊しつくして)ください」 と言う。 たったこれだけ。 「ん、サンキュ」 そして真吾が紙に 「原林三郎」 と書き、 優菜がその紙と 「1人用のポッド」をセットする。
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