10人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「『神谷崎 竜也』 鳳凰学園高等学校から転校、真面目で明るく清潔感が溢れ顔立ちも良い、そして極めつけは神谷崎財閥のお坊ちゃま」
これまた急に僕たちの会話を割くようにして見知らぬ奴が喋りかけてくる。
「何でそんなに詳しいんだ?」
あまりの詳しい情報にビックリした冬咲が、その男に聞いた。
「そんなの、情報収集家の俺が知らない訳ないのだよ」
「情報収集家ってなんなのだよ」
とはさすがに突っ込まない。
「つうかあんた誰だよ?」
僕は、その男に名前を聞く。
その男は淡々とした口調で
「俺の名前は夏綺峰 楓太だ、お前達と同じ8組なのだよ春口 翔太、冬咲 隆太」
!?
一応情報収集家なだけあって、もうこっちの名前は知っているようだった。
「なるほど俺達の事はもう調査済みな訳?」
僕は気になったので分かってはいたが聞いてみた。
「教えて欲しいなら全て話すが・・・」
夏綺峰は微笑み答えた。
やっぱり調査済みかぁ
さてどこまで調べられた事やら。
あまりペラペラと喋られても困るので、僕は
「いや、結構」
とだけ応えた。
そうこうしている内に、チャイムがなり先生が入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!