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「え……?」
目を覚ますと、真っ白な部屋だった。
それだけで理解は出来た。
ここは病院だと。
「蘭花!大丈夫!?」
「蘭姉ちゃん!」
母親と弟が私の名を呼んだ。
私もそっちの方向を見る。
「私、何でここに居るの?」
「倒れたのよ、交差点の信号の所で」
「姉ちゃん!俺、心配して学校早退して来たんだぞ!」
苦笑して言った母親の言葉に思い出した。
誰かが私を呼んだことを。
「聞いてんのかよ!姉ちゃん!」
「あ、うん。ごめんね」
年の離れた小学生の弟がむくれて言う。
少し微笑んで私は弟の髪を撫でた。
「直ぐ退院出来るけど、今日は学校休みなさいね」
そう言ってきた母親に心配させたな、と思い苦笑して少し頷いた。
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