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あの事件から三日たった。
らしい。
らしいというのは、僕がその三日間を寝て過ごしたからだ。
爆睡である。
爆睡とか、爆乳とか、意味が分からないけど。
爆発するような睡眠とか、爆発するような乳ってどうなんだろぅ?
そんな風に疑問を憶えながらも、僕は爆睡から目を覚ます。
「起きるネネ」
「はい、起きますです」
目覚ましのココに目蓋を開かされた。
僕の瞳に映るのは、古市子子(ふるいちここ)。
ボヤけた視界が晴れていく。
丸い瞳で初めて見るものを見るような目で(いつもの事だし、誰に対しても、何に対してもそうだが。)僕をみている淡い朱色の髪の美少女はこう呟いた。
「髪長い。髪切ら切り切る切れ切ろ」
ココは髪を切れと言っている。
「お願いしますです」
というわけで、朝から散髪である。
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