学園へ

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自身もようやくその画面まで操作できた。やっぱり機械類の操作はこの年になってもまだまだ苦手だ。 同じクラスのメンバーについてゆったりと確認していると、自分達の名前の後に懐かしい名前を見つけた。 「あっ僕たちの他にも知り合いいると良いね。……おおっ! 竜もいるし、レオもいるじゃん」 久々に同じクラスメイトとして友人達と過ごせると思うと、思わず頬が緩んだ。 竜、レオ、彼らは転校する前から仲が良かった友人である。勇人達とは小学卒業前に転校してしまい遠く離れたため、中学の時期はそれほど会えなかったのだ。 メールや電話、長期休暇のとき遊びに行く位でしかあまり連絡を取れていなかったので、これは本当とても嬉しい。 進学先尋ねてもうやむやにされたのは、このサプライズのためか。あいつららしいな~、時間も時間だし、もう来ているだろう。 本当に同じ学校の生徒としての対面がたのしみだ。 案外2人以外に知り合いが来ているかもしれないため探して見たがこのクラスにはいないようである。 勇人は今期入学者欄を見ているようで、とても驚いた顔で固まっている。 彼のこんなに驚いた顔を見ることあんまりない、からかうより先にその原因が知りたくなった。 横から画面を覗かせてもらうとしよう。 しかし、全体のクラス表を見ているようで、何を見て驚いているのか判断出来ない。
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