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「あの三人を見て分かると思うけど、ブラックな内容じゃないから安心してね」
レオは2人を見た後口を開いた。
「さっき話した中に都市を一つ破壊したのってあったでしょ?
あれは本当の話しなの」
他のはそれから派生した話だと思うけど、と簡単に付け加える。
「一番ブラックな話じゃないですか!」
「……レオ、そのブラックじゃないってのはダウトだと思うわ」
少しの間の後即つっこんだ二人、物騒であろう内容はさておき笑える話では無さそうだ。
「あー、聞く限りでは勇人がやったみたいに感じるでしょ?
けど直接的な原因は彼にはないのよね。」
そう締め括ったレオだが、残りの話しは奏と竜に任せるようだ。
視線を交わし、今度はくすくす笑っていた竜が説明の代役を務め始めた。
「昔から仲が良くて俺たちはいつも一緒に遊んでたわけだが、そんときはレオの親父さんに連れられて旅行も兼ねてピクニックに行ったんだ。
そん時に偶然発見した遺跡の中入ったら勇人が迷子になっちまったんで、大騒ぎになったわけよ。
なんとか勇人を見つけたら、魔導機械に捕まってて、なんだかんあって遺跡ごと勇人が吹っ飛ばしたんだ」
後半は適当になっていたが大体把握できた。
遺跡を破壊してよかったの?と疑問に思ったのを察したのか
「あと、その遺跡は反政府組織の研究施設だったんで吹っ飛ばしても注意だけですんだわけだ」
と付け加えて締め括った。
煮えきれないものを感じたエルス・咲。
勇人をちらりと見ても顔を真っ赤にして俯いたままである。
詳しく聞くと勇人が可哀想に感じたので彼女達は追及することを止めた。
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