51人が本棚に入れています
本棚に追加
『いや、無理でしょ』って表情の兼続と『マスコットだから気にしないで』とほざいて、ワッチの着替えを見ようとしていたスミスを追い出し、箪笥(タンス)を開けて気が付いた。
「ワッチの衣服が減っておる」
よもや、これも魑魅魍魎の仕業かの。
念には念を入れ、箪笥の下段を開くと下着も何枚か無い。
「ワッチのお気に入りの小猫さんとケティちゃんまで消えておる!!」
どうやら、二度と転生できなないようにして欲しいらしいの。
「兼続よ、すぐに腕の立つ坊主を呼べ、悪霊退治じゃっ!!」
ワッチの命令が届き、兼続の威勢のよい返事が襖の向こうより返って来た。
最初のコメントを投稿しよう!