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「死のう」
越後の龍と謳われしワッチの秘密である、BL小説にハマってる事がバレンた今、死ぬ以外に道は無し。
小刀を振り上げるワッチの右手を誰かが掴んだ。
振り向けば、真剣な表情でワッチを見つめる信玄。
「死んでは駄目よ、人に見つかってはならない勝手暮らしの決まりを破ってしまった私達も生き残る道を選んだのだから」
「……信玄」
「信玄じゃない、私は勝手暮らしのシンゲッティよ」
「元はと言えば、お主のせいじゃろがぁぁぁぁあ!!」
こんの大うつけの者の顔面にワッチの拳が炸裂。
「ごもっとも!!」
そう答えると同時に、信玄の顔面は壁にめり込んでおった。
「全く、他にもワッチの衣服を盗んだり脅かしたりしたじゃろ!!正直に謝れば、打ち首は勘弁してやるぞ」
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