第一枠 推したり、轢いたり

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いつも通り学校に遊びに行き、友人達とたわいのない世間話で盛り上がっていた真っ最中の事だった。 俺が何気なく机に触れた― 瞬間! 周囲の色が音も無く変わっていた、 いや、変わっていたのはその机と俺以外だった。 ほんの先刻までのほほんと駄弁っていた友人が口を開けたまま固まっている、視界は慣れないネガの世界に拒絶したのか、俺は目を閉じていた。 「やぁ、新人のジクロウ君」 何処からか聞き慣れない声の主が俺を呼んでいる、他に居ないかと細目で教室を見回すが…… どうやら、色ネガになってないのは俺だけだった。
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