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あ
でも、一つだけ気になる事が
「空き部屋は、なにか使う予定?」
ゲストルームは有ったし
無駄なものを、蓮が準備するとは
考えにくい
「.....飛鳥のタイミングで良いんだが
家族が増えた時の為の
子供部屋」
「!?////」
驚きすぎて、絶句するあたしを
笑わずに
真摯に答えを待ってくれる
「....うん、嬉しい」
あたしと、籍を入れて
家族になってくれた
蓮の家族の複雑な関係を知っているから
きっと、あたしが感じている以上に
覚悟が必要だったと思う
そんな蓮が
その先も、望んでくれている
嬉しすぎて....
胸が苦しくなってきた
でも、言葉に出来なくて
蓮を抱きしめた
「....蓮」
「ん?」
「寝室も、案内してもらって良い?」
素直じゃない
精一杯の、あたしの返答に
小さく笑う気配がした
「世界一、可愛いお願いだな」
軽々と抱き抱えられ
部屋に入る
「因みに、朝まで止まる気がしないから
覚悟しろ」
「いや....もう、無理なんじゃない?」
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