塾帰り

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パッと後ろを振り向くと見知らぬ中年男性がいた。 …嫌な予感、 そう思うのもつかの間で、 「いくらなら良い?」 と、その男性は聞いてきた。 「無理です…。」 私は横に首を振って拒否した。 しかしその中年男性はしつこく聞いてくる。 「三万くらいでどう?駄目なら五万くらいでどうかな?」 …いくらでも無理だよ。 でも中年男性は私の肩に手を回し、やけに馴れ馴れしく接してくる。 その態度が私を恐怖に陥れ、体を強張らせる。
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