形だけの無様な傀儡中間管理職!?――フッ俺を呼んだか。

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「くーわたさんっ!」 「うおぉぉ!」 急に後ろから肩に手を強く置かれて驚いた。振り向くと案の定斎藤だった。 「お前なぁ・・・今ので一年は寿命縮んだぞ」 「定年退職への道のりは近いですね」 張り倒したい。誰かこいつを、俺の薄毛の侵食を加速させてるこのアホを轢いてください。 「それよりも桑田さーん、今優花ちゃん(江崎)のこと見てたでしょ?ううんって・・・隠したって無駄ですよ。めっちゃにやけてましたよ。ヒューヒュー」 丑三つ時だっけ?藁人形。 「っていうかご飯?お風呂?それともわ・た・し?ってなんすか?」 「声にだしちゃってたのかああぁぁぁぁ!」 斎藤は親指を立てて、自称これで数多の女を落としたという憎たらしいウインクをしながら言った。 「バッチリ!」
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