試練

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彼女も俺を見ている。 団扇を受け取りながら 「ありがとう。…あの、」 …いつも電車で一緒ですよね? そう続けようとしたと同時に 「わっ、川島君の貰ったヤツ、可愛いーっ。」 と小百合ちゃんが隣から入ってきた。 … ちぃっ! 頭の中で密かに舌打ちをしていた。 この場合、小百合ちゃんは何も悪くはない。 俺と彼女との仲は、、、 赤の他人なんだから。 でも、でも! せっっっかく話せるチャンスだったのにー!!
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