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「お疲れ様」
と小百合ちゃんが声をかけながら俺の方に近づいて来たのを知って、 近くにいた仲の良い部員達は
「鉄男~。お前、やるなぁ~」
「待っててくれたの?彼女!?」
「鉄男に、梨香以外の女子が…ねぇ。」
等々言いたい事を言いながらも、空気を読んで「じゃあなー!楽しんでな~。」と先に帰って行った。
「…あの、ごめんね。 厚かましく待ってたりして…」
「え!全然!厚かましくなんかっ… 」
そんな風に気を遣ってもらえるような自分ではない。
好きになって貰えるような、いい男ではない。
「多分…分かってたかもなんだけど…」
ゴクリ…
はっ。まさか!?
最近こういう流れで、『私、流が好きなの』って展開になったんだった!
……今回ももしかして…?
「川島君が好きなの」
思ってた通りの言葉だった。
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