ヘタれ

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「じゃあ、友達からという事でっ。 これからも話したりしていい?」 「勿論!」 じゃあ…と手を差し出してきた。 俺も差し出す。 「これからも宜しくね!」 と、握手を交わした。 暗いので、バス通学の小百合ちゃんをバス停まで送っていった。 バス到着まで、また他愛もない話をしながら。 「また明日」 手を振りながら乗車した。 バスが発車し次の停車場所へと向かって走り去るのを、 暗いバス停で立ち尽くし、しばらくぼんやりと見送った。
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