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翌朝
電車で彼女を見たいが見られないっ…という新たな悩みを抱えていた。
昨日の、不審者と紙一重のリアクションのせいで…毎日一番の楽しみがー!!
自己責任なんだけどさ。
ドア横に立ちながら、今日は座っている彼女をせめてという思いで、視界の端の端で必死におさえていた。
駅に着いた。
俺の側のドアが開く。
立ち上がり、横を通りすがり降りる寸前、
こっちを見て
「昨日はハンカチ、ありがとうございました」
小さい声で、微笑みながら降りて行った。
俺だよな? 声かけられたの。 だって、他誰もいないもんな?? こっち…見たもんな?
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