ヘタれ

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「梨香から聞いたんだけどよ、小百合ちゃん、言ったんだってな?」 休み時間、前の席から後ろ向きに座りなおした流が話してきた。 「おー。でも、好きな娘がいるって言ったら、友達になってくれって。」 「友達ねぇ。まあ、これからどうなるか分からないしな?」 「どうって?」 「…お前さ、小百合ちゃんの事どう思う?客観的に見て」 「まぁ、、可愛い?」 「な?そうだよ。俺もそう思うよ。言い方悪いかもだけど、男受けするよ。」 「はあ…?それが?? 」 「あ~!ほんっと鈍いなっ。だから、今はお前が好きでも、寄ってくる男なんてすぐ来るだろうし、 そっちを好きになるかもしれないぜ? そうなったら、お前…耐えれる?」 「残念だけど、しょうがないよな。」 「……。」 一瞬無言の間があって、 それから何故か嬉しそうな優しい表情になって、 「うん、そうか。 お前は、本気なんだな?例の娘に。 なんか…ホッとしたよ。」 「?当たり前だろ?」 「!!」 本気で、流が何を言いたいのか、分からなかった。 だが流はアハハッと笑って 「お前、、、男前だな!」 と言った。
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