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俺の列に立っていた人は居なかった。
これが満員だったらと思うと…背筋が凍る。
開いてる窓から倒れこんで入ってきた枝は、この列に立っていたら確実に突き刺さってたと想像できるくらいの長さだった。
てか、俺、危なっっ!!
串刺しになる自分を想像して、爪先までゾワ~ッと悪寒が走っていた。
「だだ大丈夫ですか!?」
下から声がする。
今の最悪な想像で青ざめていたのかな?
あ。
座ってる人を抑えつけ、腕を広げ屈んだ姿勢でいたのを思い出し、片膝を着いて座席の前に座りなおすと、
そこには青ざめた彼女の顔があった。
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