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恥ずかしくて早く体勢を整えたくて、足を少し動かし踏ん張り、
さらに右手で座席の端にある棒を掴んでしまった。
またしても、しまった…！
「痛ぅ…っ」 小さいが声が出た。
彼女が明らかに心配そうな顔で見ている。
何か言おうと口を開けるが、声は出てこなかった。
こんな混雑してる中で、他人にはなかなか声はかけられないもんだ。
『大丈夫』という意味を込めて、彼女にニカッと笑顔を見せた。
……あー、しかし痛ぇ。。
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