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朝起きると最初に目に入るのは、
自分の部屋。
天井だったり壁だったり。
見慣れた物であふれている自分だけの空間。
でも今朝は、見慣れないものが増えていた。
右手の包帯と
バンドエイド。
昨日の朝と夜と二回にわたって彼女と関われて、少しだが喋れた事を思い出し、
しばらく布団の中で顔がにやつくのを止められなかった。
普通すぎる日常しか送ってなかった俺にとって、昨日の出来事は劇的以外の何ものでもなかった。
だからあんなに喋れたんだ。
とはいえ今日からは、全くの他人ではないはず。
“顔見知り”くらいか？
だとしたら、次会った時に話し掛けても変じゃないレベルなんだろうか？
色々考えてたら、時間がなくなってしまい…
せっかくレベルアップの確認がしたかったのに！
彼女の乗る電車には間に合わなかった……
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