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その気持ちに、受け身の嬉しさと、共感が入り交じった。
俺も俺も!
彼女に彼氏がいても、気持ちは変わってない。
(彼氏と決まってないしなっ)
何もしなければ相手を振り向かせるなんて出来ない。
だから、遊びに誘う。
多分小百合ちゃんは…緊張と不安いっぱいで俺の返事待ちをしてくれてるんだろうな。
自分ではまだ起こしていないアクションだが、する側の気持ちが解るのは、人を好きになったから。
自分がこんなに想われた事はない。
幸せ者だよな?
こういうのに憧れてたはずなのに。
何故か他人事のように、心を上滑りしていく。
――なかなか返事をしない俺に痺れを切らし、
「もう!“友達から始めた”んだから、一緒に遊びに行くくらいいいじゃん!!二人きりってわけじゃないんだし!」
梨香がキレてきた…。
助けを求めて流を見る。
……気の毒そうな、でもここは行っとけば? という表情をしていた。。
別に行ったからといって、すぐに気持ちが変わるなんて小百合ちゃんも思ってないはず。
4人だし。 友達と割り切って、今回は行くか。
仕方なく折れて、OKと返事をしてしまった。
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