迷惑と困惑と

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回復する間、皆は時々様子を伺いながら近くで雑談していた。 酔いは大分マシになってきた。 もう昼飯時だ。 『ここでランチしようね!』女の子二人で、来た当初から目をつけていたレストラン。 けどさすがに食欲は出ず、 「待たせてごめんな。俺ちょっと食えそうにねぇから、皆で行ってきて?」 それでも皆は待ってくれそうな雰囲気だったので、マシになったら後から行くから…と強引に先に行かせた。 せっかくの楽しみを一つでも俺のせいで壊したくはなかった。 振り向き心配そうな顔をした小百合ちゃんと目があった。 無理して、笑顔を返した。 .
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