63人が本棚に入れています
本棚に追加
気分は善くなった。
…行くか?
そう思い歩き出したと同時に、向こうから小百合ちゃんがやって来るのが見えた。
あとの二人は見当たらない。
「川島君っ、もう大丈夫なの?」
「あ~、本当にごめんね?格好悪いとこ見せちゃったなぁ」
基本的に、小百合ちゃんと話す時は営業バージョン。
告白された時や咄嗟の時には、本来の自分が出たこともあったけど。
例えば、彼女と話す時は、緊張して大抵おかしな感じになってるけどそれも含めて素の自分。
それはつまり
小百合ちゃんは恋愛対象ではなく、友達にもなりきっていない。
小百合ちゃんに対して宙ぶらりんな俺の気持ち。
最初のコメントを投稿しよう!