迷惑と困惑と

11/31
前へ
/286ページ
次へ
「心配かけてごめんね。…流達は?」 「まだレストランにいるよ。私は、川島君が心配だったから…先にきちゃった」 と笑う小百合ちゃん。 本当に可愛いと思う。 外見は勿論、知れば知るほど性格も可愛いらしい。 並んで歩くと、優越感に浸れるくらい、周りの視線が感じられる。 いや、違う……視線の先は ………………俺か!? そういえば、気分が悪くてベンチに横になっていた。 枕的なものもないので、片腕を枕代わりにして。 右手を…… 怪我してまだ一週間も経ってなくまだ完治はしてないが、痛みは薄れてきたので、つい忘れてしまう。 気分の悪さと自分の情けなさ、小百合ちゃんに対してのこれからの対応…等々頭がいっぱいで、 どんな寝かたをしてたのか またもや包帯が血に染まっていた…
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加