知りたい

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「で、大丈夫なの?足」 翌日。 いつもノリよくからかう梨香が、珍しく心配そうに聞いてきた。 「おぅ。ただの捻挫だしな。松葉づえは大袈裟だよな」 「部活しばらく休むのか?なら、俺遊んでやろうか」 「流!捻挫で練習は出来なくても、マネージャーの手伝いくらいはしてもらいますからっ。流の相手してる暇はないの!」 「…鉄男。気の毒に…」 流にハハッと笑いを返しながらも実際梨香の言う通りだよな、と思う。 たしかに練習に参加出来なくても、やろうと思えばいくらでもする事はある。 部室の掃除や、道具の手入れなど。 せめて上半身の筋トレもしないとな。 「ちょい松葉づえ貸してくれよ~」 さっきから視線を感じていたと思ったら、クラスメイトの男子が杖を指差しながら頼んできた。 面白がって取っ替えひっかえ松葉づえで歩いてみている。 分かる分かる。 使った事ない人は、不謹慎ながら密かに憧れのような物を抱いて使ってみたくなる。 実際は大変だぞ? 「うわっ。脇痛~っ」 …な?
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